
住まいは人権、生活の基盤
私たちは忘れない
神戸市による被災者追い出しを
司法がそれを認めたことを
集いにお集りいただきありがとうございました。
当日の模様は、YouTubeで御覧いただけます。

主催 1.17 追悼・連帯・抗議の集い実行委員会
神戸市兵庫区里山町647-21
電話078-754-6923(兵庫県被災者連絡会内)
実行委員会参加団体
神戸の冬を支える会/在日韓国民主統一連合兵庫本部/日本基督教団兵庫教区/真宗大谷派(ネットワーク朋)/平和と民主主義をめざす全国交歓会/被災地と被災者を考える懇談会/兵庫県被災者連絡会
集会宣言
阪神淡路大震災「1.17 追悼・連帯・抗議の集い」に参加したわたしたちは、災害の復興政策に際し、次のとおり宣言します。
借り上げ住宅の追い出し政策は、震災後、避難所や仮設住宅など転々としたのち、やっとの思いで落ち着いた生活を取り戻していた被災者を再び苦しめる以外の何ものでもありませんでした。わたしたちは、このことを断じて許すわけにはいきません。
さらに、神戸市、西宮市は、この追い出し政策に応じることが出来なかった被災者を裁判で訴えました。そして、司法も行政の主張だけを認めました。もはやこの国に三権分立の機能など働いていないと言わざるを得ません。
震災直後からを振り返れば、避難所、 仮設住宅などで暮らす被災者を絶えず追い立て、慌てさせ、落ち着いて行く末を考える間を与えない過酷なものでした。
それは、避難所、仮設住宅を解消することを最優先にした施策でした。このことをわたしたちは、忘れることはありません。
わたしたちは、東日本大震災や今後、起こりうる災害において、借り上げ住宅を提供した場合には、制度の内容について事前に丁寧に説明し、被災者の十分な納得と理解を得たうえで実施すること、さらには入居が長年にわたり、生活の基盤が出来ている場合においてはそのまま住み続けることが出来るよう強く求めていきます。
住まいは生活の基盤、 まさに人権であります。
震災犠牲者6434名の尊い命を無駄にしないためにも、また、行政からの追い出しという「人災」に苦しめられた被災者のためにも、わたしたちはこれからも訴え続けていきます。
2022年1月17日
「1.17追悼・連帯・抗議の集い」参加者一同