笹山氏 小差で3選 大西氏善戦22万5千票 厳しい復興批判

1997年10月27日

 任期満了に伴う神戸市長選挙が26日投票、即日開票され、無所属で現職の笹山幸俊氏(73)=自民、新進、民主、杜民、民改連、公明推薦=が、無所属で新人の医師大西和雄氏(44)=共産、新社会推薦日を約4万6千票差で破り、3選を果たした。神戸空港問題や公的支援など復興行政の在り方を批判した大西氏は基礎票とされる13万票を大きく上回る22万5千票を集め、東灘、灘両区で笹山氏を上回るなど、市政への有権者の批判の高まりをみせつけたが、及ばなかった。幅広い政党支持を受け組織力で勝る笹山氏は辛くも逃げ切つたものの、3選への厳しい信任となった。阪神・淡路大震災から千日目に告示された同市長選で、投票率は45.04%と前回の2倍以上の伸びをみせ、震災後の市政への関心の高さを示した。

 笹山氏は当選後の記者会見で「復興に問題点もあることは選挙でも訴えてきたが、その解決のため市民といっしょに頑張リたい」と述べた。しかし、選挙の結果は、生活再建の進まない市民などの不満が根強いことを示した。中高年層への支援金など、神戸市では選挙前、新たな支援策を打ち出しているが、今回の批判票の表れにっいて笹山氏は「住宅建設も途中で、現在ではまだ不安の方が大きかったのではないか」と語った。

 今回の投票率45.04%は、8年前、笹山氏が初当選した助役対決時の43.72%を上回り、史上3番目の高さとなった。

 笹山陣営は与党5会派が結束、現職としては異例の3月市会で立候補表明に踏み切った。6党が推薦、連合兵庫、経済界もバックアップし、2千を超える各種団体から推薦を取り付けた。参院議員石井三氏の出馬断念で、保守票が一本化、自民、公明、労組が引っ張り「3頭立ての馬車」に例えられた陣営は、組織固めの徹底を指示した。

 笹山氏は実績と市政継続を訴え、支援策でも公営往宅家貨補助など「個人補償的な部分に踏み込んだ」と強調。選挙後半、陣営は「共産系市長が誕生すれば、国の支援はストップする」とアピール。自民は党三役や閣僚が業界のてこ入れを図った。

 大西氏は告示一ヵ月前に、共産、新社会と、復興行政を批判する市民団体の「たてなおそう神戸・市民の会」(代表・早川和男神戸大名誉教授)が擁立。全労連などが、全国から連日千人以上の支援者を入れ、知名度アップを図った。無所属市議のほか、民主党兵庫の幹部が陣営入りするなど無党派層への支持を拡大。「国による公的支援実現と市の独自策」「神戸空港凍結」を掲げ、厳しく市政批判を展開したが、あと一歩及ばなかった。

 神戸市では、宮崎辰雄前市長の二期目から共産が推青。しかし同党は復興の進め方をめぐって市政を批判し、二十四年間続いた与党から今春、離脱した。

271,035 笹山 幸俊 無現
225,230 大西 和雄 無新
6,458 村井 勉 無新

(10月27日付け 神戸新聞朝刊)

2005,7, 3
ウェブサイトを全面リニューアルしました。今後ともよろしくお願いします。

「被災地生活実態調査報告」をアップしました。

ホームお知らせ活動報告コラムデータベース震災の記事団体概要ギャラリーご相談・質問リンクサイトマップ
2005 Hyogo-prefecture Earthquake-victims Network, All right reserved.