サイト管理人の自己紹介

林 哲生 1965年生まれ。現在、東京都中野区に在住。中野区役所に勤務。

 私が初めて神戸を訪れたのは、地震から2ヶ月が過ぎた95年3月の中旬です。その時は、神戸市の応援部隊として、1週間の公務派遣でした。被災者の生活再建を援助しようと思い、張り切って出かけましたが、神戸市の対策に大いに疑問を抱いて帰ってくることになりました。

 派遣任務は神戸市灘区の小学校での避難所運営業務です。地震直後、その小学校には約3,000人の被災者が避難していました。その後、自分の家に戻っていったりして、私が訪れたころには約550人が避難してました。ある日、80代の男性が避難所にやって「地震で家が倒壊して、けがを負って入院した。退院したが戻る場所が無くて、学校の裏の公園で生活している。公園でのテント暮らしがしんどいので、学校に避難させてもらえないか」と頼み込んできました。私としては学校に入れてあげたいと思いました。しかし、神戸市災害対策本部としては、「避難所に新規の被災者を入れるな」という方針をとっていたので、その男性を学校に入れることが出来ず、公園に追い返すことになってしまったのです。被災者をいじめるために東京からわざわざやっていたような気がして、とても心が痛みました。

 その後も、自分個人の力で被災者支援をしたい考えました。特に、公園に避難している人たちは物理的な生活条件が厳しいうえに、神戸市からは「非公認」の避難所としての扱いを受けて、対応も差別されていました。そこで、公園に避難している人の支援をしたいと考えていましたが、勝手に押し掛けていくわけにはいかないので、受け入れ先を探していました。
 たまたま、ニュースステーションの震災特集で本町公園避難所のことを知って、そちらに連絡をとりました。そこでは、神戸市の災害対策が進まないため、住民とボランティアで自分たちの仮設住宅を建設していたのです。95年6月に初めて本町公園を訪れて、1週間ほど公園整備を手伝いました。その後、ここを拠点にしての支援活動が本格的に始まりました。

 地震から7ヶ月が過ぎた95年8月20日、神戸市は「災害救助法」の適用を打ち切り、避難所を名目上廃止したのです。打ち切りに反対して、私も避難所の人たちと一緒に神戸市役所前に座り込みました。そして、実態把握と呼びかけのために兵庫区内の避難所をまわりました。その事態はとても過酷なものでしたが、それでもなんとか生活してこれました。行政は無理に被災者をそこから追い立てて、もっとひどい状況に追い込もうとしていました。難民問題は遠い外国での話であって、日本には関係のないことだと思っていましたが、ほとんど変わらないような状況が目の前にあり、驚きました。

 そのころ、世間の関心は「阪神大震災」から「オウム事件」に代わり、震災のことはすっかり風化してしまいました。マスコミはこの状況を報道しないため、自力で全国に伝えなければと考えてました。そこで、ずっとビデオカメラを持ち歩き、市役所での座り込みの様子や避難所の状況を撮りためていきました。それらの素材を編集して、自主制作ビデオ「たすけて〜 震災7ヶ月目の神戸から」を発表しました。

 その後、何度も神戸に足を運びましたが、被災地の問題は水面下に潜り、さらに複雑化していき、なかなか手を出しにくい状況になってきました。たまに現地に足を運ぶだけでは「本質的な問題可決」に向かっていかないと感じだし、自分の力量とのギャップに悩みだしました。
 そんな頃に「県外被災者」の問題に気づきました。自分が住んでいる東京にも多くの人々が避難してきていていて、「元の場所に戻りたい」との希望を持っているということを神戸新聞の記事で知ったのです。私も神戸で避難所をまわっているときに「県外の親戚のお世話になる」といって避難所から出ていった人に出会っています。そこでこのような人々の支援が出来ないものかと考えて、一緒に行動する仲間を捜しました。そして、同じようにこれからの支援活動のあり方で悩んでいた「神戸YWCA救援センター 支援会東京」の人たちと一緒に96年3月頃から県外被災者の支援活動をスタートさせることになりました。(詳細はホームページへ

 このホームページの立ち上げ時期はとても早く、95年11月にスタートさせています。そのころはweb製作ツールがなくて、テキストエディターでHTMLタグを一つ一つ手入力していました。あまりにもめんどくさいので、その後の更新が途絶えがちのなってしまいました。申し訳なく思います。最近は便利な製作ツールがでてきて楽に作業できるようになってきたので、今後は定期的に更新しようと考えています。最近、生活保護相談のメールが時々届きますので、うちの区役所の生活保護相談員に手伝ってもらって、相談にお答えしています。何かありましたら、遠慮なくメールを送ってください。

E-mail to info@hisaisha.net

 

2005,7, 3
ウェブサイトを全面リニューアルしました。今後ともよろしくお願いします。

「被災地生活実態調査報告」をアップしました。

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